警察官クビになってからブログ

やけくそで書いてるブログ

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会社を辞めて4年。無敵の人になって感じたこと

 

最近ちょっとニュースを見て、

いろいろと思い出すことがあったので・・・

ぽつぽつ書きたい。

 

 

もう4年も前の話ですが、

私は作業中に首の骨を曲げて会社を辞めさせられました。

 

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家族は「面倒見れないからよそで暮らせ」言う。

恋人からも「距離を置きましょう」と言われました。

 

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あばばばばばばっ

 

 

地位も名誉もお金もない30手前の無職の病人と

好んで関わりたい人がいますでしょうか?

 

 

・・・まぁそうなるだろう。

 

 

 

・・・なので私は遠く「誰も知らない場所」

「誰にも迷惑がかからない場所」で療養生活を始めました。

 

 

そう・・・そして私はいわゆる「無敵の人」なった。

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家族。恋人。友達。仕事。お金。

 

あと・・・なんだろうなぁ・・

・・・まぁとにかく、何も失うものが無くなった。

 

 

本当に全部。何も無い。何一つ。

 

 

 

そうなると沸いてくる将来への不安。

焦燥感。孤独。怪我の痛み。たしかに辛い。

 

・・・でもじつは内心ホッとしてる自分がいた。

 

「これはチャンスなんじゃないか?」

そんな風にも思えきたのです。

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そう思えたのはなにせ・・・

 

まず前職である「工場作業」は過酷だったからだ。

 

 

ちょうど繁盛期で残業含め14時間あまりの労働。

休日返上で生産ノルマに追われ続ける日々。

 

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1日中立ちっぱなしで、同じ作業を繰り返す。

 

この仕事が「合わない」人も多いかもしれない。

 

・・そういえば「通信機器の営業」やってる時も酷かった。

 

給料が14万~13万くらいなのに、

ノルマのために自爆営業を強要されることもあった。

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当時契約してた・・・携帯電話は確か5台?

 

 

会社から頼まれて子供用の見守り携帯?とかも契約させられたっけ。

・・・少ない給料に最新携帯の月の支払い。

 

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月々の支払に端末代金の支払いだ。

 

月に・・3万?4万くらい払っていただろうか?

うーん・・生活は苦しい。

 

なので仕事終わりに日雇い労働に出るわけだ。

例えば深夜の店舗の「LED照明の工事」なんかがそうだ。

 

 

深夜に会社を飛び出して・・・

そのまま作業服に着替え現場に向かう。

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で、現場に就いたらすぐ作業。

 

脚立に乗って蛍光灯を外し。次にガワを外す。

これが・・・・腰と首にくるんだ・・・たまらない。

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 こんな動作を100回近く繰り返す。(店舗規模による)

 

 

早朝まで工事を続けて・・・・

 

そのまま店舗の中で仮眠をとる。

(みんなヘトヘトで動けないし、現場は家から離れすぎているからだ)

 

 

真冬の深夜。

 

空になった店舗。

 

とてつもなく寒い。

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ジャンパーにくるまり丸くなり。マスクは外さない。

疲れてヘトヘトなのに、なかなか眠れない。

 

 これほどまでに寒いのに・・

「店舗の空調付けるのはダメだ!」と言われることも多い。

(これは本当に謎で、ただのイビリだったのかも)

 

 

ちなみに、親会社や先輩たちは。

みんな車に暖房をつけて仮眠をとる。

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そりゃぁさぞ暖かいだろうなぁ・・・

 

 

で下っ端の我々の日雇い作業員にはそれが許されないわけだ。

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まぁ・・・世の中っていうのはこういうものだ。

 

怒っても仕方ない。そんな気力もない。

 

 

・・・店舗の片隅から「ゴホゴホッ」と咳が聞こえる。

 

 

新人作業員の50代のオッチャンだ。

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ゴホゴホッと・・・ひどい咳だ。

 

 

「あの咳はべえな、近づくなよ?」と日雇い仲間が言う。

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・・そうだな、それは正しい。

 

この仕事を始めて10年近くになるが

もっとも恐ろしいのは「病気」だ。

 

特殊な病気を持ってる「ワケあり」の者も多い。

 

「はいはい・・」と言いつつ・・

 

ゴミ捨て場からダンボールを持ってきて新人に手渡した。

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はい。

 

 

「床は冷たいし硬いのでダンボールを敷くと良いですよ。

店舗のゴミ捨て場か、もしくは形が悪くて寝ずらいですが

最悪はLEDが入っていたダンボールを使いましょう」

 

そんなようなことを新人に言う。

 

この初老の新人はここでの生き残りかたを知らないのだ。

 

というより・・・

ここに来る人はヤケクソになってるのか

無気力で考えない人が多い。堕ちる一歩手前。

 

言われたことをやって・・他はしない。

 

私の説明を聞いて。

「ありがとう・・」という新人。

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おおっ驚いた、ここではお礼が言える人間は貴重だ。

 

この年で日雇い・・・・

何か辛い事情があるのだろう。

 

しかし「お礼」が言えるのだから・・・たぶん。。

ずっと昔・・・以前はまともな人生だったんだろうに・・

 

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人生やまありたにありだな・・・

 

 

 

しかし・・・しばらくして・・・

初老の新人が現場に顔を出さなくなった。

 

 

 

同僚に尋ねると・・・・

 

 

「あのオッサン肺炎で亡くなったらしいぞ」と言う。

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・・・・はぁ・・・ああ・・・クソみたいな話だ

暖房・・・暖房があったら違ったのかなぁ・・

 

(あーあ・・・・これは順番だな)

 

と・・・ただただそう思う。

  

 

これは  ただの  順番。

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いつかの自分も同僚も

ジワジワとすりつぶされて・・・

 

よくわかない場所で。よくわからない理由で。

よくわからない最後を迎えるんだと。

 

・・・そんなことをよく思ったものです。

 

 

わかりますか?

 

 

・・・ところが数年後、自分に予想外のことが起きた。

最初にお話しした通り。

 

首の骨を曲げて社会から弾き出されたのだ。

 

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たしかに最悪だ。

 

そりゃぁ最悪も最悪。

 

 

だが・・・考えてみて欲しい・・

・・・これは私が想像していた未来とは違う。

 

ジワジワとすり潰されて消えていく人生ではなく。

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いきなりボキッと折れて・・・

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・・・そのおかげで社会から・・・

また家族から・・・ポイッとされたわけだ。

 

 

繰り返しますが・・・最悪でしょう?

そう!最悪は最悪。

 

なんか・・最悪なんだけど・・

 

想像とは違う未来になったわけですよ。

 

運命が変わったような・・・

どこかに希望があるような・・・・・・

 

体を壊して働けなくなりすべての人間関係をなくして

何もなくなって「無敵の人」になった時・・・・

 

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どこかホッとした後・・・・

「これは別の生き方を探すチャンスなんじゃないか?」

・・・・と・・・私はそういう風に・・

 

考えるようになったのです。

 

 

 

過酷な労働の中でよくわからないままジワジワ殺されるより、

すべてを失って追い詰められて「さぁ早く死ね」と

耳元で囁かれている方がずっと生きる力が湧いてくる。

 

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みなぎるぞ~

 

 

がむしゃらになんでもやってみようと、

動かない体で色んな在宅仕事をやってみた。

 

何度失敗しても良い!!失うものは何もない!!

 

「無敵だ!!!」

 

いや・・・

本当に本当にそう思った。

 

 

 

自分は捨てるものなど何もない!

そういう時こそ力が沸いてくるのだと。

自分に言い聞かせて無敵感が体中にみなぎってきた

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カラダは動けずとも・・ネットがある!!

 

 

 在宅事務。営業。仲介業者。

やれることは何でも手を出した!

 

 

そして・・・・

 

 

2年あまり・・・

 

必死に働いて・・・働いて・・

 

 

働いて・・・

 

 

 

 

 見事にぜーんぶ失敗した。

 

 

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よのなか そんな あまくねぇです!!!

 

 

 

漫画やドラマじゃないんだから・・

「なにもない強さ」なんてものはない。

 

やっぱりたくさん持ってるやつが強い。

 

「首の骨怪我して会社辞めさせられたけど

在宅で必死に働きたいと思います!」

 

なーんて話をしたところ「力になりますよ!」って

言ってくれた社長さんが賃金未払いで逃亡したりした。

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うん、現実とはそんなもんだ。

 

 

家族も地位も名誉も無い

「ただはい上がろうと頑張ってるやつ」って・・・

悪いやつからみたらめちゃくそ良いカモですからね。

 

 

何も無い所から這い上がる過程で、

誰かに食いつぶされることもよくある話。

 

 

結局・・・本格的にヤケクソになって・・

 

 

趣味で始めたブログを通じて、

今では漫画やコラムを書いて生活するようになった。 

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・・・・つまりたまたま。偶然。

 

幸運に恵まれたおかげで私は社会に

すこーーしだけ戻ってきた。

 

 

ニュースで「無敵の人」とか・・・・

そういう話を聞いて色々思い出して考え込んでしまった。

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私もまだ・・・ギリギリの状況だ。

 

・・・・リハビリは4年たった今でも・・・・

まだ続いてる。

 

この1年~あまりで仕事もできた。

仲間できた。家族もできた。

 

それでも・・やっと1年。

これからが本当に大変だ。

 

そう自分に言い聞かせるために書いた。

 

ここから・・・また・・・

がんばらなきゃなぁ・・・

 

沖縄の片隅にある小さなワンルームから・・・・

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・・・・・・

 

 

おわり

 

 

最近は思い切って漫画のコンテストにも応募してみた。

「日雇い労働少年記」

https://note.mu/keikubi/m/m43f382686a68

 

応援よろしくお願いします<(_ _)>