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虐待家族~メシは食わせろ~

 

『虐待死』のニュースは度々話題になる。

 

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・・・数年前、家族で食事をしていた時のこと

ニュースで報じられた虐待の話題になった。

 

 

「ほんと酷い親がいるもんね!」と怒り出した母、

 

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怒る母を見て・・私たち兄弟は苦笑い。

 

なぜなら・・・・

 

我々兄弟が幼い頃、

母には随分とヒドイ目にあわされたからだ。

 

 

■ガラスのコップや皿を投げつけられる。

■言うことを聞かないと殴る。

■風呂場で熱湯をかける。

■家から締め出す。

■飯抜き。

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鬼よ。鬼。

 

とは言え・・・

私の周りにいた知人達は

もっと親から家畜のような扱いを受けていたので、

特に自分が不幸だとかは思いませんが・・

(こうやって今でも生きているわけですし)

 

 

なんというか・・その・・・

そんな母が虐待のニュースを見て

「酷いことをするヤツがいるもんだ!」

そう憐れむことには違和感を感じたわけです。

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こういう時、大体『余計なこと』を言うのは私だ。

 

「母さんも虐待みたいなことしてたでしょ?」

なんてね。

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でもこの時は言わなかった。

 

 

 

ちなみに母さんが親戚や知人らに暴言を吐いて、

暴走しだした時に止めに入るのも私。

 

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母さんは感情的になりやすい人だった。

 

 

父も兄弟も母には何も言わない。

露骨に避け続けていた。

(そりゃそーだ)

 

バカとバカが揉みくちゃになってる光景を、

父と兄弟はうすら寒い目で見つめるだけだった。

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しかしその日は珍しく・・

「いや母さんも虐待してたじゃん?」

と兄弟の一人が声をあげた。

 

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いや・・驚いた。

 

そして・・・もう・・・・

ここで楽しい食事はオシマイだ。

 

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今から何枚の皿が宙を舞うのだろうか?

 

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しかし母の反応は予想外だった。

 

「虐待なんてしたことないわよ?」

とケロッとした顔で言い張ったのだ。

 

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ほぉ・・・それならば!と・・・・

 

兄弟で「アレもしたろ?コレもしたろ?」

と昔の話をしてみても・・・

 

 

母は繰り返し言うのです。

「何言ってんのよ~大げさね~」

 

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ハハ ハ バグッ テ イルノカ?

 

 

どうも・・母は本気で言っているようだった。

本当に自分が虐待をした記憶が無いのだ。

 

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ナンデヤネーン。

 

あああ・・・・コレはアレだ・・・

『アレと同じだ』と・・・

思い出したことがあった。

 

 

私が小学生時代・・

よく生徒を殴る先生がいた。

 

ドタドタドタッ・・・と

誰かが走ってくる足音が聞こえて・・

 

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音のする方を振り向くと・・・

 

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バシッ!

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・・・いきなり先生の『張り手』が飛んできた。

 

しかし痛みは無い・・・・

ビックリしすぎて頭が真っ白になったから。

 

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???????????

 

殴られた理由は?・・・わからない。

 

先生も殴ったら殴りっぱなしで、

その理由を説明してくれたことは一度も無い。

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普段は気の優しい明るい先生なんだけどなぁ・・

 

そんな風にとつぜん殴られる事が十数回???

 

まぁまぁ・・そして10年ほど経ってから、

偶然、先生と再会することがあった。

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「私のこと覚えていますか~?」

と尋ねてみると・・・

 

先生はアハハハッ大きな笑い声をあげて

「うーん・・ここまで出かかってるんだけどな~」

とノドの辺りをトントンッと叩いた。

 

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とんとんとん

 

 

私は先生が大好きで、

よくボール投げをして遊んでもらったのだが・・

 

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まぁ・・・さすがに10年もすれば覚えてないか。

 

と思ったが・・・・

 

すぐにモヤモヤした気持ちが沸いてきた。

 

いやいや、普通の生徒ならともかく

私は先生と仲が良かった!

 

そして一緒にいた時間も長かったから、

他の生徒より何倍も怒られた。

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いやいや・・・オカシイだろう!

 

あんなに何度もボカスカ殴った生徒を

忘れることなんてあるのか!?

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そう思うと・・・・

忘れられていることがくやしくなった。

  

だからついつい・・・・

「私のことぜんぜん思い出せませんか?

先生にはよく殴られたのですが・・」

なんて余計なことまで聞いてしまった。 

 

先生はハハハ・・と苦笑いをしながら

困った顔をして言った。

 

「殴った方は、忘れたいものだからなぁ・・」

 

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罪悪感からなのか?なんなのか?

なんだか印象的な言葉だった。 

 

『殴った方は忘れたいモノ』・・・か。

 

 

・・・母はやましいことがあって、

ソレを指摘されると暴れだす。必ず。

 

しかし「虐待してたでしょ?」と言われても、

笑顔で「虐待なんてしてないでしょ~」

そう言い続けるだけだった・・・・

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ということは・・ 母は忘れたのだ。

『忘れたいから』忘れたのだ。

 

なんとも都合の良い話だ・・・・・

 

 

  

その後も母は虐待のニュースが流れるたびに、

「ひどい!ひどい!」と怒り狂ったそうだ。

 

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まぁ・・・ソレに怒るのは良い。

きっと人として正しいことだから。

 

 でも・・・なんだかモヤモヤする。

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虐待をするような人たちはきっと、

悪いことをしてもすぐ記憶を消したり、

自分を正当化するのが上手なんだろう。

 

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こう『親』について、書いてみたが・・・

 

親って何だろう?

 

たぶんメシさえ食わせてくれたら、

それはきっと親なんだろう。

  

おわり

 

 

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☆☆おもしろいからよんでね☆☆