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警察官クビになってからブログ

クソ人生の人へ「ダークファンタジー」

超ブラック企業を辞めてからの就職活動の話~完結編~

最悪のブラック企業編

🔻コチラノ記事の続きになります。

www.keikubi.com

 

🔻1記事目がコチラです。

www.keikubi.com

 

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 後ろから近づき

恐る恐る声をかけました。

 

「ダイチ・・・・・?」

 

すると、ダイチは振り返って

 

煙をプカプカ吐き出しながら

 

「よぉ~~~~~~」

と、手を振りながら間の抜けた声を出しました。

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(なんだぁ・・・全然元気そうだな・・。)

 

心配なんていらなかったのかな?

 

ダイチは突然私が現れたとしても、

特に気にするような男ではありません。

 

「元気?」

「まぁね~」

心配して家まで駆けつけても

第一声がこの程度の会話しかしませんでした。

 

黙って隣に座り、ダイチの姿格好を見ると・・

 

1年前に出会った時と同じ

「薬物中毒のホームレス」

の印象に戻りつつあるようでした。

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髪はボサボサ。

臭いも・・・なんか臭い。

 

しかも今回は服もヨレヨレ・・。

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ダイチは楽しそうにヘラヘラと笑い続けています。

 

あと・・・気になったのが

ダイチの吸っている「タバコ?」

この煙のせいでしょうか?

 

なんだか・・・

ダイチの回りだけ歪んで見える・・・。

(気がする)

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時間の流れさえも違うように感じました。

 

なんかフワフワ・・・・・して・・・・・。

 

それからダイチと

 

えーと・・・・・・

 

なにか・・・

 

話した気がします・・・。

 

 

(覚えてない)

 

何か意識がどこか遠くにいっていたような・・・。

 

「オイ!大丈夫かよ・・・・。」

 

ダイチに肩をユサユサと揺らされて、

私は意識を取り戻しました。

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(あっ・・・・あれ?)

 

いつの間にか寝てしまっていたのか?

ダイチが心配そうにコチラを見つめています・・・。

 

(あ、まずい・・・・)

 

私は焦りました。

(これじゃ、おかしいヤツだと思われてしまう!!)

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なので、私はとっさに

「ああ・・それで・・・何で連絡もせずに会社を辞めたの?」

と頭に思い浮かんだ言葉を言いました。

 

しかしソレを聞いたダイチはヘラヘラ笑いながら

 

「それ、さっき話したじゃん~」

と答えました。

 

(あれ???そうだっけ?)

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その時の私は・・・

妙に記憶が曖昧でした。

 

私もダイチも

少しおかしくなっていたのかもしれません。

 

おかしくなきゃ、こんな状況にはならないのですが笑

 

少しの沈黙の後・・・・・・・。

 

ダイチは

「・・いや・・なんか疲れてさ・・。」

と、会社を辞めた理由を改めて教えてくれました。

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疲れた・・・・・か。

 

私も同意して、それに返します。

「ああ・・そうだね・・疲れたなぁ。」

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そう疲れた。

 

1日8時間あまり・・・

長い日は10時間。

 

毎日「約120軒」の家を飛び込み営業するこの仕事は、

 

今考えてみるとあまりにも「過酷」な仕事でした。

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そしてその労力に見合わない

10万円にも満たない給料。

 

それを3年続けたのです・・・・。

 

誰がどう聞いても「バカなバカの話」です・・・・。

 

しかし、いま思えば、

この時が「私の人生で一番疲れていた時」なのかもしれません。

さらに私は、

この3年間勤めた「飛び込み営業の会社」を辞める少し前に

婚約者の浮気が発覚し、

修羅場になり、別れていたのです。

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(疲れた・・何もかも本当に疲れた・・。)

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私もダイチも

とにかく心底疲れ果てていました。

 

その流れで私は、

 

ついついダイチに

飛び込み営業の会社の

愚痴と不満

ありったけ吐き出してしまいました。

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何よりシマくんが死んだ話

誰かに聞いてほしかったのです・・・。

 

「あんなクソ会社じゃなかったら、

シマくんは死ななかった!」

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私は声を荒げてダイチにそんな話をしました。

 

私が「声を荒げる」なんて初めてのことだったので、

ダイチはビックリしていました。

 

しかし、

話を聞き終えたダイチは意外な反応をしました。

 

「えっ?そう?」

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あれぇ?

 

そう?っていうのは

「俺はそう思わないけど」という意味でしょう。

 

(まだブラック企業の洗脳教育が解けていないのか?)

私はそう思いました。

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しかし、ダイチは、ちょっと言いずらそうに

こう話を続けます。

 

「だって・・・オレ達はどこ行っても一緒じゃん?」

「そういう人間が集まった会社でしょ?」

 

なんとなくダイチの言いたいことはわかりました・・・・

そして、その言葉を聞いてムカッとしました。

 

「そっ・・・・」

途中まで言いかけて、私は考え込んでしまいました。

 

そんなことない?

 

いや・・・・一理ある・・かも・・・・。

 

・・・私は何も言い返せませんでした。

 

ダメなやつはどこに行ってもダメってことか・・・?

 

どこに行ってもシマくんには

最悪の結末が待っていたのでしょうか?

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いや・・・そもそも人生に「もしも」はありません。

 

私はそれ以上、

会社の愚痴や悪口を言う気にはなれませんでした。

 

そんな気になった理由の1つは、自分がシマくんの死を口実に、

会社の文句を言いたかっただけなのかもしれない・・

そう思えて恥ずかしくなったからです。

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そして2つ目はダイチがまだ、

あんなひどい待遇のクソブラック企業

感謝しているように感じたからです。

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なぜ感謝しているんだ?

(これは・・・洗脳の影響なのか?)

 

沈黙が続く中で、

私が色んなことをグルグル考えていると

 

ダイチがこう言いました。

「でも、楽しかったろ~?」

 

(ああ・・そうか・そうだな・・)

 

私は感極まって言葉が出なかったので、

ただウンウンと頷きました。

 

ボロボロの今思い返しても、

やっぱり楽しい思い出ばかりだった気がするのです。

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別に会社に(感謝している)んじゃないんだよな・・

会社の仲間達が好きだったんだよな。

 

会社の待遇と仕事内容は「紛れもなくクソ」だった・・・。

 

でも会社の悪口を言うと、

なんていうか・・・・・・

一緒に働いてきた仲間達の「頑張りや努力」

まで悪く言う事になってしまうんだ・・・。

 

そんな事を考えながら

1人でグズグズ泣いていると・・・。

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ダイチがボソッと

 

「でもさぁ・・・」

 

「さっきの話、面接で言ったらウケるんじゃない?」

と言いました。

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(いつの間にか面接の話もしたのか・・・・?)

 

いやいや・・・飛び込み営業会社の話なんて・・・

不謹慎な話や犯罪まがいの話しばっかりなんだから

言えるわけが・・・・・。

 

「あっ!」

私はパッと立ち上がって声を上げました。

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(いや、面白いかもしれない!)

 

どうせクソみたいな経歴なんだから

それを逆手に取って

プラスにする方法が確かにあるかもしれない。

 

これまで面接を落とされ続けたのは

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どう見ても「最悪の経歴」なのに

自分を偽って、よく見せようとしていたからじゃないか???

 

そう思うと

 

目からウロコがポロポロ落ちました。

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「じゃあ帰るね!!!!!」

 

私は思いつくと

すぐ何かやってしまおうとする習慣がありました。

 

(急いで帰って面接対策しなきゃ!)

 

そしてパッとその場を立ち去ろうと時、

本来の目的を思い出しました。

 

(あっ忘れてた。)

 

振り返って、ダイチにこう聞きます。

 

「ダイチ・・・これから仕事どうするの?」

 

ダイチはヘラヘラ笑いながら

「就活するんでしょ?

オレのも探しといてよ。」

と言いました。

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(絶対そう言うと思った・・・。)

 

「わかった!!また連絡する!」

 

・・・・・・・・・・

 

結局この数ヶ月後・・ダイチは私の紹介で、

私と同じ法人営業の会社に就くことになります

 

 

私はダイチとの再会後、

やっぱり面接をガンガン落ち続けたのですが、

 

偶然受けた営業会社の部長さんが、

私のいたクソブラック企業の事を知っていたのです。

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まぁ地元で会社も近かったですから・・・・

 

部長は、面接で私の自虐的なブラック企業の話を聞いて

(すげえ・・っていうかコイツ頭おかしいだろ)

と思ったそうなのです。

 

正解。

 

まぁこれは、ダイチの言ったとおり、

ブラック企業話が「ウケた」という事でしょうか?

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入社後に部長からも

「普通あんな会社に3年も居続けるバカは居ない、

だから採用した。」

お褒めの言葉(笑)をいただきました。

 

こうして入社時期は数カ月ズレましたが、

私とダイチは二人仲良く

真っ当な会社に勤めるようになりました。

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めでたしめでたし・・・・・。

 

 

ということは・・・・

 

あるはずもなく。

 

 

ブラック企業の次に待っているのは

また別のブラック企業だけです。

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例えるなら、

ここは地獄の底にある「沼」

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前向きに前進しているつもりでも、

無能な人間は

ゆっくりゆっくり沈み続けていくしか・・・・

 

ない・・・・・・のかもしれません。

 

 

おしまい

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