警察官クビになってからブログ

ダークファンタジーブログだよ

超ブラック企業を辞めてからの就職活動の話③

 

 

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住所の分からないダイチの家を探すために

私は近隣の家のインターホンを鳴らして回りました。

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ピンポーン!(インターホンを鳴らす音)

 

ピンポン!

ピンポン!

ピンポン!

ピンポン!

ピンポン!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

なかなか見つかりません・・・・・。 

 

しかし!

 

さすがに夕方は「在宅率」が良い。

 

しかもインターホンを押せば

 

「はぁ~い」と出てきてくれる。

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都会だったらこうはいきません!

 

インターホン越しに「どなたですか?」

と、警戒されてしまうでしょう。

 

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しかし、この平和な田舎町では

ピンポーン!という音を聞いた瞬間

 

わざわざ玄関をガチャッ!と開けて

 

顔をのぞかせながら

「どちらさまですかー?」と聞いてきます。

 

これは話しやすい。

 

もし飛び込み営業で回っていたとしたら、

沢山契約がとれた事でしょう・・・うんうん。

 

しかし、もう飛び込み営業の会社とは関係ありません。

 

ただ、ダイチの家を探し出せばいいだけです。

 

出てきてくれた人に、尋ねて回ります。

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「◯◯さんのお宅を探しています、ご存じないでしょうか?」

 

「ごめんなさい、知りません~」 

 

・・・・なかなか見つかりません。

 

(これだけ家があれば・・・それはそうだろう・・・)

 

20軒ほど回ってみましたが、成果はありませんでした。

 

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(ああ・・・このままでは日が暮れてしまう・・・)

 

日が暮れ始めている山を見つめていると、以前にダイチから

「家は山の上の方で、川を持っている。」

と聞いたのを思い出しました。

 

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(山・・・・・と・・川・・・)

 

私は急いで車に戻り、山の上の方にある住宅街に向かいました。

 

そして車を走らせていると、

1軒の小さな食品店?が目に入りました。

 

(あれはっ!)

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急いで車を止めます。

その食料品店の名前が、ダイチの名字と同じだったのです。

 

(もしかしたら、親戚かもしれない)

 

小走りでバタバタと小さな店に入ります。

 

店に入ると

談笑していた3人の奥様の目線がヂロリと私に集まります・・・。

1人はここの店員さん?のようだ。

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(うっ気まずい)

 

しかし、時間がないので3人の奥様に向かって尋ねます。

「◯◯さんのお宅を探しています、ご存じないでしょうか?」

  

すると、なぜか

アッハッハハと笑われてしまいました。

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(あれ?)

 

すると、奥様たちは

 

「バカだねっ!このあたりはみーんなその名字だよ!」

と言ったのです。

 

(えええっ???)

 

ダイチはそこそこ珍しい名字だったので驚きました。

 

すると奥様たちは、私にいろんな質問をしてきました。

 

「どっからきたの?」

「何で探してんの?」

「借金取りじゃないよね?」

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3人の奥様方は「エサを欲しがるヒナ」のように

口をパクパクさせながら質問を繰り返してきます・・・・。

 

どさくさに紛れて

話の途中になぜかフトモモを触られたりしました。

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性別が逆だったら事件ですぞ・・・・。

 

ふんふん・・・・と

しばらく質問をして、納得したのか、

奥様たちは人間に戻ってくれました。

そして

「で、なんていう子探してるんだい?」

と協力的になってくれたのです。

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私はダイチの情報を知っている限り奥様達に伝えました。

 

「えーと名前が◯◯ダイチと言いまして・・・。」

「歳は◯◯で~。」

「川を持ってると言っていました・・・。」

 

・・・ここで自分がダイチの事を

何も知らない事に気が付きました。

 

奥様達も

「え?それだけ?」

 

と困惑していました。

 

そうか・・・・

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(これじゃぁ・・信頼関係なんて出来てないハズだ・・)

 

私はダイチの情報を伝えながら落ち込んでしまいました。

 

もしかしたら・・・・・

(私が突然会いに行っても、迷惑なんじゃないか?)

 

そう思えたからです。

 

そんな事を考えていると・・・・

 

奥様の1人が

「それ、◯◯さんとこのダイチくんじゃない?」

と言い出しました。

 

すると、他の奥様達も

「ああ~そうだ!」

「そうよそうよ!」

と続きます。

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こんな情報でわかるって凄いなぁ・・・(さすが田舎)

そう感心しつつ、

家の場所を教えてもらい、

3人の奥様方にお礼を言って、

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わたしはダイチの家に急ぎました。

 

(私はなんだか心配でたまりませんでした・・・)

 

奥様たちが別れ際に、

「最近ダイチくん見ないわね?」

「どうしたのかしら?」

と言っていたからです。

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まさか死んではいないだろうが・・・・

また前のように引きこもりになっているに違いない・・・。

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(私のせいだ・・・)

 

ダイチの家らしき家につくと、

 

迷うこと無く、すぐインターホンを鳴らします。

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ピンポーン

 

「はぁ~い」

 

女性の声だ、お母様だろうか?

 

出てきた女性に

自己紹介とここに来た理由を伝えました。

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自分が会社の上司であること。

ダイチと突然連絡が取れなくなり心配して来た事。

 

そして、

来るのが遅くなってしまった事を謝罪しました。

 

すると突然、

お母様はワッと泣き出したのです。

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(ま、まさか・・・・・・)

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私はサァーと全身の血の気が引くのを感じました。

 

頭には死んでいった同僚たちの顔が浮かんできます・・・・。

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とっさに私は

「ダイチは死んだんですか!?」

 

と、とんでもない質問をしてしまいました。

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「いえ、生きてます。」

 

お母様は、ビックリしたように答えました。

 

「あ、生きてるんですか?」

 

私はそれを聞いてほっとします。

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・・・・・・・・・・・・

 

あまりにもマヌケな会話をしてしまい、

二人の会話が止まってしまいました。

 

少し・・・気まずい空気が流れます。

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沈黙の後、ダイチのお母様が、

ダイチの近況を教えてくれました。

 

やはりダイチは、基本的に家に引きこもっている事。

 

たまに友達に誘われて遊びにいったりはしているようだが、

また前のように「怠惰な生活」を送っているとの事でした。

 

(いや・・まぁ生きているのならそれでいい・・・)

 

 

「仕事をしている時は、毎日イキイキしてたんですよ・・」

お母様はそう言って、また泣き出してしまいました。

 

ダイチのお母様は心の優しい人なのでしょう、

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しかし

 

(子供に甘そうなお母様だ・・・)

泣いているお母様をみながら、そんな事を考えてしまいます。

 

私はお母様に

ダイチがどれだけ一生懸命に仕事に取り組んでいたか

力説して伝えました。

 

お母様は泣きながらウンウンと嬉しそうに聞いています。

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そして

「こんなに良い上司さんに恵まれたなんて・・・」

と言ってくださいました。

 

私は褒められて、

なんだか恥ずかしくなったので

急いで

「あの・・ダイチに会えますか?」

とお母様に尋ねました。

 

すると

「ええ、下でタバコ吸っています。」

とお母様は言います。

 

下・・・・とは川の事らしい。

 

(本当に吸っているのはタバコですか?)

なんて事は思っても言いません。

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私はお母様に案内され、

家の裏から1人で川の方へと降りていきました。

 

ダイチは・・・私に会ったらどんな顔をするだろうか・・・。

 

坂道を川へ向かって

ゆっくりゆっくり降りていきます。

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すると、ダイチの背中が見えました。

 

「ダイチ・・・・」

 

(あ・・・なんか吸ってる・・)

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つづく

 

 

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