警察官クビになってからブログ

ダークファンタジーブログだよ

超ブラック企業を辞めてからの就職活動の話②

?この記事の続きになります。


就職活動を一時放り出した私は

 

「山奥の集落」で一人途方にくれていました。

f:id:Haruosan:20170112082842p:plain

前に勤めていた会社で「同僚が死んでいた話」を聞いた私は

f:id:Haruosan:20170109193410p:plain

「音信不通」になってしまった、元部下に会うために

「山奥の集落」まで来ていたのです。

f:id:Haruosan:20170112083102p:plain

その元部下の「ダイチ」とは1年ほど、

ずっと同じチームで営業活動をしていました。

f:id:Haruosan:20170112083255p:plain

一ヶ月以内の退職率が90%以上を誇る

「超ブラック企業」でしたから、

 

ダイチは私の部下の中では「一番長く在籍した人間」でした。

 

しかし、

そのダイチも、私が辞める2ヶ月ほど前に

 

突然「音信不通」になってしまったのです。

 

この会社は殆どの人間が突然音信不通で出社しなくなるので、

社長もみんなも特に何かをしたりはしません。

f:id:Haruosan:20170112083442p:plain

みんな寂しがってはいましたが、

(仕方ない・・・・・)

そんな様子でした。

 

私もダイチの事が気がかりでしたが、

「退職した人間とは連絡をとってはいけない」

という会社の規則に従って、その後連絡をしていなかったのです。

 

今考えると、随分薄情な事をしたと後悔しています。

薬物中毒のホームレス?ダイチ

ダイチとはじめて会ったのは彼の1次面接の時でした。

f:id:Haruosan:20170112083807p:plain

彼の第一印象は?

「薬物中毒のホームレス」

 

いや、さすがにそれは言い過ぎじゃないか?

・・・そう思われる方もいるでしょう。

 

しかし、相当優しい表現をしてコレです。

 

本当にひどかったんです。

 

面接を受けに来たというのに

 

髪の毛はボサボサベトベト

口周りには無精髭

しかし彼はなぜか小奇麗なスーツを着ていました。

f:id:Haruosan:20170112084125p:plain

 

(なんでそんなアンバランスなんだ・・・?)

 

そして凄まじい「悪臭」

当時のダイチはお風呂が大嫌いでした。

 

あの臭いはたまらなかった・・・・・。

 

そうは言っても、

Tシャツタンクトップを着てくる面接者もいるので

スーツを着てるだけでも十分「安心感」はありました。

f:id:Haruosan:20161203161447j:plain

しかし、問題は外見ではありません。

 

ダイチは・・・・

終始ニヤニヤして目の焦点があっていないのです。

f:id:Haruosan:20170112084505p:plain

(大丈夫かな・・・・・?)

 

妙な胸騒ぎがしました。

 

私は名ばかりの1次面接で会社案内をしながら、

面接者と打ち解けるために世間話等をするのが役目です。

f:id:Haruosan:20170112085053p:plain

なので、いろんな質問を投げかけます。

「ダイチくん高校どこだったの?」

「どこに住んでるの?」

「趣味はなに?」

などなど・・。

 

しかし、ダイチは何を話しかけても

ヘラヘラと笑みを浮かべながら

「え、あはぁあ、あはい・・あへへ」

みたいな返事しかしてこないのです。

f:id:Haruosan:20170112084936p:plain

(これは間違いない・・・アレだろう・・)

 

私は確信しました。

 

面接終了後、それとなく社長に採用反対の話をしました。

 

さすがにこれ以上

「薬物中毒」の社員を増やすのは気が引けたのです。

f:id:Haruosan:20170112085237p:plain

しかし!

案の定、社長は

「彼にも・・・変われるチャンスをあげよう・」

みたいな事を言って採用していました。

 

社長は、いちいち映画のセリフみたいな事を言います。

 

私は無表情で

「わかりました」とだけ答えました。

f:id:Haruosan:20170112085430p:plain

しかし・・・・・・いや、やっぱりダイチの面倒は

私が見る事になってしまいました・・・。

愛される男

ダイチは大変問題がある男でした。

f:id:Haruosan:20170112085815p:plain

問題・・・どこから話せばいいのか・・。

 

まずは遅刻

 

朝起きれず寝坊してしまうのです。

 

しかし、それを優しく注意しても

「あへへ・・」と笑うばかりなので

 

入社後しばらくは

毎朝わたしがモーニングコールしていました。

f:id:Haruosan:20170112085727p:plain

出勤をしてきても

「おはようございます。」

も言えないので、

 

出勤してきたら、

一緒に並んで大きな声で「おはようございます。」

を言う練習からはじめました。

f:id:Haruosan:20170112090159p:plain

 

しかし1週間もすると、ダイチも会社に馴染んできたので、

会社にあるバリカンで髪の毛を切ってあげました。

※みんな美容室に行くお金なんて無いので、

お互いの髪の毛を切り合う日が設けられていました。

f:id:Haruosan:20170112090421p:plain

何が嬉しいのか・・・ダイチはいつも以上にヘラヘラと

楽しそうに笑っていました。

 

そして毎晩、

お風呂に入る事

ハミガキをする事をお願いしました。

f:id:Haruosan:20170112090851p:plain

・・・ご覧の通り・・・・問題は山積みでした。

 

しかしそんなダイチにも

一つ大きな長所」がありました。

なぜかみんなが彼の世話をしたがるのです。

f:id:Haruosan:20170112091650p:plain

私も彼の事が好きでしたし、

みんなもそう思っている様子でした。

 

何かにつけて、みんなダイチに対して

「あーした方がいいよー」

「こーした方がいいよー」

と優しく教えてあげていたのです。

 

ダイチはみるみるうちに・・・・・

「それなりにちゃんと」してきました。

 

それなりに、ボソボソと・・・・。

 

それなりに会話をするようになったダイチは

いろんなことを話してくれました。

f:id:Haruosan:20170112091856p:plain

彼の年齢は当時20代前半で

私の1個下。

長髪の時は見ても歳がわかりませんでした・・・。

 

高校を中退して、それからずっと引きこもりだった事。

(遊ぶ友達はいたようです)

f:id:Haruosan:20170112092344p:plain

母親のススメでこの会社の面接に来たこと。

などなど・・・・。

 

ちなみにタバコは吸うが、

何か危ないモノは吸ったりしていないそうでした。

(これは本当かわかりませんが・・・・・)

f:id:Haruosan:20170112092808p:plain

当時、合法なんちゃらが流行って?いましたから、

「ソレ」だったのかもしれません。

 

なぜそんな事を思うのかと言いますと・・・・。

入社当時に比べると

 

その後の彼が別人のように変わったからです。

f:id:Haruosan:20170112092533p:plain

 

飛び込み営業に真剣に取り組むようになった彼は

日がたつにつれて

どんどんハキハキ喋れるようになっていきました。

目の焦点もハッキリしてきます。

 

遅刻もなくなり、

身なりもキレイになっていきました。

身なりを整えると・・・これがなかなか男前・・・。

 

イケメン俳優の誰かにそっくりでした。

 

入社半年もする頃には

どこからどう見ても「好青年」になっており、

最初の「薬物中毒のホームレス」なんて印象は

キレイさっぱりなくなっていました。

f:id:Haruosan:20170112094237p:plain

彼は私以上に会社にも馴染み、

最悪の超ブラック企業ではありましたが・・・・・

 

1年間、毎日みんなと楽しそうに過ごしていました。

 

そんな彼が突然姿を消したとき、

私は酷いショックを受けました。

f:id:Haruosan:20170112095128p:plain

 

(何か悩みがあったのだろうか?)

 

彼が「私に相談もなく来なくなった」という事は

一応の上司である私と彼の間に

ちゃんとした「信頼関係」が出来ていなかった

という事です。

 

私はその責任を重く受け止めていました。

 

なのでシマくんが死んだ話を聞いたとき、

 

(ダイチは大丈夫だろうか?)

(すぐに会いに行かなきゃ!)

とそう思ったのです。

f:id:Haruosan:20170112095316p:plain

なんでも後先考えずに行動してしまう私は

 

お給料を受取り、会社を飛び出し

ダイチが前に言っていた山奥にある

実家のある地域に車で向かいました。

f:id:Haruosan:20170112083102p:plain

この時、私は・・・・

 

ダイチの実家の住所を知りませんでした。

携帯も解約しているのか全くつながらない状況です。

f:id:Haruosan:20170112095531p:plain

しかし私は

(山奥の田舎なんて、適当にその辺の人に聞けば家はわかるだろ)

というメチャクチャな発想をしていたのです。

 

 

しかし・・・・。

 

甘かった(笑)

 

家がメチャクチャ沢山あるのです。

f:id:Haruosan:20170112082842p:plain

何件あるんだ??

 

舗装されていない道路を2時間位かけて走った山奥にも関わらず、

数千?いや数万?の家が立ち並んでいたのです・・・・。

 

(どうやって生活してるんだこの人達は・・・・・)

 

コンビニどころか、スーパーも見当たりません。

 

それより

ダイチが毎日こんな距離を通勤してた事にビックリでした。

 

時間もそうなのですが・・

交通費が出ない会社でしたから・・・・。

f:id:Haruosan:20170112095741p:plain

(大変だっただろうなぁ・・・・。)

山奥を進みながら色んな事を考えてしまいました。

 

あたりはもう日が暮れそうになっています。

もう自分の無計画さに呆れているヒマもありません・・・。

f:id:Haruosan:20170112100152p:plain

日が沈んでしまう・・・・・・。

(ああ・・もうやるしかない!!!)

 

私は適当に周辺の家のピンポンを押して

ダイチの家を見つける事にしたのです。

 

f:id:Haruosan:20170112100412p:plain

?続きはコチラになります。

www.keikubi.com