警察官クビになってからブログ

ダークファンタジーブログだよ

コミュ障が23歳の時に出来た『初彼女』にクリスマスに振られた話

クリスマスになると初めて付き合った彼女の事を思い出します。

半年間無休で死後清掃の仕事をしていた私は、仕事の疲れと孤独感で精神的に参っていました。そんな時に出来た彼女のおかげでハッピーな日々を過ごすのですが・・・私の寂しいクリスマスの話を思い出しながら書いてみました。

クリスマスのデート

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待ち合わせ時間になっても彼女が着ません。

(仕事が長引いているのだろうか?)

 

駅前で私は立ち尽くしていました。

 

寒い

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メールを送っても返事が帰ってきません・・・・。

(もしかして何か事故にでもあったのだろうか?)

 

心配になってきました。

 

しかし待ち合わせから1時間半を過ぎたあたりで、

鈍い私もだんだん自分状況に気がついてきました。

(あ、これ振られたのかも!)と

女性とはまるで縁の無い「人生」でした

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重度の「コミュニケーション障害」であった私は、

誰かと深く話したこと等一度もありませんでした。

 

人間を目の前にすると、極度緊張のせいか

「口をパクパク」させて軽いパニックになってしまい

まともに会話をする事が出来なくなってしまうのです。

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そのおかげで警察官もクビになってしまった位です。笑

 

なので私は

23年間まるで「女性と全く縁が無かった」ワケです。

 

しかし!そんな私が23歳の時「転機」が訪れました。

 

店に来る「老紳士の群れ」

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私が勤めていた家具家さん(半分死後清掃業)の会社には

死後清掃で回収した遺品を売る「骨董品売り場」がありました。

 

そこにはヒマをもて余した「老紳士」が毎日のように訪れます。

お客さんと毎日顔を合わせるうちに、私も少しだけ仲良くなっていきました。

 

私は「コミュ障で、まともに喋れません」

なので(挨拶だけは誰よりもしっかりやろう!)

と思っていたので、お客さんが来ると、いつも元気よく

 

「いらっしゃいませ!!!」と大声で言っていました。

※話しかけられるとダメです!あわあわしてしまいます。

 

そのせいか「常連の老紳士達」からは割と好感?を持たれていたようでした。

 

そんなある日の日曜日

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「常連の老紳士」の「トクさん」お孫さんを連れて来店してきました。

トクさんは80近いおじいちゃんで、少しボケた所がありましたが優しい人です。

 

ちなみに、私も日曜日は死後清掃の仕事は基本ありません。

「家具家」の店員として普通に働いています。

 

家具家の仕事をセッセとしていると、トクさんがチョイチョイと手招きをしている。

私を呼んでいるのだろうか?クレームかな?

 

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とにかく小走りですぐ向かう。

するとトクさんは私に顔を近づけてこう言った

「ウチの孫どう?かわいいだろ?」

(ん?孫自慢がしたかったのかな?)

 

見た感じ高校生だろうか?可愛らしい娘さんだった。

なので私も「か、かわいいですね」と声を振り絞って答えた。

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ウンウン、と深くうなずく老紳士トクさん

そしてお孫さんをチョイチョイとツツいた。

 

するとお孫さんは手紙を差し出してきた。

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私は手紙を受け取ったが、状況が全く飲み込めなかった。

あわあわしながら私は立ち尽くしていた。

 

するとマネージャーがダッシュでやってきて

「どうかしましたか!?」と言ってきた。

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クレームか何かで私が困っていると思ったらしい。

 

トクさんがマネージャーに向かって手を降って「シッシッ」とやります。

マネージャーは黙って私をチラッと見た。

 

私が「大丈夫です・・・。」と私が言うと

 

マネージャーは

わけがわからないという顔をしました。

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私もわけがわかりません。

 

トクさんはふんふんと頷くと「じゃあね」と言って

お孫さんを連れて帰ってしまいました。

 

後でマネージャーに「で、何だったの?」と聞かれましたが

 

「っわ、わかりま、せん」と私はわちゃわちゃ答えました。

 

でも本当はだんだん状況を把握し始めていました。

 

私の鈍い頭がフル回転で考え始めます。

(え?トクさんから孫娘さんを紹介されたのか??)

(これって付き合っていいってことなのかな???)

あまりの出来事に興奮しすぎて目眩がしてきました。

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生まれて初めて訪れた「チャンス」

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これは人生で最初で最後の「チャンス」に違いない!

女性に全く縁がなかった23歳の私は確信しました。

 

私の頭の中がハッピーでした。

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なにせこれまでの人生で私の話し相手は

「カベにできたシミ」位なモノでしたから ハハ

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嬉しい!だけどあまりの緊張感に押しつぶされそうでした。

 

家に帰り、数時間頭を限界まで振り絞ったあげく

「今度食事でもいきませんか?」と短いメールを送り

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人生で初めて、女性をデートに誘いました。

 

私の頭の中はハッピーでした。

コミュ障デート

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彼女は20歳で童顔で高校生位に見える、可愛らしい子でした。

 

私のテンションは上がります。

 

ふんふん

 

しかし、デートとは何だろうか?私にはデートの経験はありません。

 

あまりにもヒドイ話なのですが

私の中の「デート」とは

「食事を食べて帰る」というだけモノだと思いこんでいたのです。

 

なにそれ?と思われるでしょうが、そうだったのです・・・。

 

服装は?

私は仕事着の作業着(死後清掃の後なので)

ヒドイすぎますよね・・・・・。

 

食事は?

近所のファミレスです。

ファミレスも美味しいですけどね・・・・・。

 

デートを始める、まず一つ大きな問題が起きました。

私も彼女も重度のコミュ障だったのです。

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会話が全くありません。

 

デートはひたすら時間だけが過ぎていきます・・・・。

 

無言と静寂

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(なにか、何か話さなければ・・・・)

私は全身に力をこめて声を出します。

「あ、あの漫画とか好き?」

「・・・・」黙ってうなずく彼女

「そうなんだ、僕も好きなんだ・・・」

 

~会話終了~

ひどすぎました。

とても23歳にもなる男の会話ではありませんでした。

 

それからというもの、2週間に1度デートに誘うのですが

 

デートいつもこんな感じです。

 

会社帰りに合流してファミレスで食事して帰る。だけ

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会話も全くと言っていいほどありません。

これをひたすら半年間続けたバカが私です。

 

キスどころか、半年間「手を繋いだこと」もありませんでした。

 

彼女も相当苦痛に感じていたと思います。

恐ろしくつまらないデートに付き合わされるのですから・・・。

 

愚かな私はそれに気づけません・・・・。

 

でも私の頭の中はハッピーでした。

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クリスマス

クリスマスは何か特別な事をしよう!

さすがの私もそう思っていました。

いつも仕事終わりにファミレスで味気ないデートではさすがに申し訳ない・・・・。

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本屋で「デート本」?を買ってデートスポットを選びます。

(デートはどこがいいのだろうか?)

 

いつもデートがファミレスだった言い訳をさせてもらえると

私は半年間休み無しという酷いスケジュールの仕事をこなしており

いつもヘトヘトに疲れ果ておりデートについて考える余裕がなかったのです。

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平日は死後清掃で酷い現場を片付けて、土日は家具屋の店員として働いていました。

あまりの人で不足で休みがとれなかったのです・・・。

 

でも今日は違います!!

 

クリスマスの日は仕事を早めに終わらせてもらって

 

ディナーを食べて

イルミネーションを見て

 

時間が合ったら本で見た夜景スポットに行ってみよう!!

 

早めに仕事を終わらせた私はウキウキしながら待ち合わせ場所へと向います。

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私の頭がハッピーだったのはココまででした・・・。

彼女が来ない

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待ち合わせの時間から2時間ほど経過していました。

寒い

内心、もう彼女が来ないことはもうわかっていました。

(いや、でも、もしかしたら何か事情があるのかも)

自分にそう言い聞かせていました。

 

(おかしい・・先週まであんなに仲良くデートしていたのに)

※していません。

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無休で働き続けた仕事の疲労寒さに耐えきれず

私は車に戻り、暖房を付けて横になりました。

 

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(ここでもう少し待ってみよう)

 

横になると車の後部座席に置いてあった

クリスマスプレゼントに買った「ネックレス」が目に入りました。

 

イオンモールを数時間ウロウロしたあげく、

女性の店員さんに選んでもらった安物の「ネックレス」です。

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待ち合わせから4時間あまりが過ぎていました。

 

何が悪かったのだろうか?どうすればよかったのだろうか?

 

考えても私にはわかりませんでした。

 

車に置いてあった毛布にくるまって

私はそのまま寝てしまいました。

次の日

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次の日の朝「ごめんカゼで寝てた」というメールが一通届きました。

 

私は「大丈夫?気にしないでいいよ!お大事にね!」

とメールを送りました。

 

(そうかカゼだったのか・・・・なら仕方ないな)

そう思おうとしましたが、ムリでした。

 

考えてみればこの半年間彼女とちゃんと会話をした事があったのだろうか?

 

いや、そもそも明確に「付き合う」と言った事もありません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

もしかしたら彼女ですらなかったんじゃないか?

 

振られてからようやく「正しい自分の状況」が見えてきました。

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うーん、どこまでが現実だったのだろうか?

今思いだそうとしても

彼女の顔も名前も思い出せません。

 

私はとにかく疲れていたので、全く判別がつきませんでした・・・・。

 

もう朝か・・このまま会社へ向かおう

 

クリスマスで早く終わらせてもらった分の仕事が溜まっているハズです。

 

マネージャーからも「今日は早めに着てね」と言われていました。

 

今日は早朝から死後清掃の仕事が2件ほどあるのでしょう。

 

急がなくては

 

唯一私の相手をしてくれる死体痕のシミが待っているのですから。

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ちゃんちゃん