ブラックすぎて従業員の大半が「元犯罪者」になってしまった話①

ブラック過ぎる我が社の採用率は100%でした。どんな犯罪者だろうとなんだろうと絶対採用する方針なのです。なので街中の犯罪者達がこの会社に集まることになってしまったのです・・・。そんな中でもとびっきりのモンスターの話をここでしていこうと思います。

面接に来る元犯罪者達

飛び込み営業の会社に入って、もう2年ほど経過していました。

相変わらずこの超ブラック企業は、

毎月10人の社員が入り10人が辞めていく「入れ替わりの激しい会社」だったので、2年も在籍している私は「古株の社員」になっていました。

 

会社には妙な変化が出始めてきました。

従業員の大半が「元犯罪者」で埋め尽くされてきてしまったのです。

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この会社が設立からはや「6年」

さすがに口コミやネットなどで

「あの会社はヤバイ」と広まってきてしまったのでしょう・・。

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もう、まともな人材は全くこなくなってしまいました・・・。

 

そんな中、一人のビッグモンスターが会社に入社してきました。

 

怪物が来る!

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 ある日、私と同じく入社歴の長い社員から

「こんどもの凄いヤツが入ってくるぞ!!」と言われました。

(すごいやつ?)

「すごい」っていうのは「恐ろしいやつ」「怖いやつ」という事でしょう。

しかし、私は内心嘲笑していました。

元犯罪者だらけのこの会社で今更何を恐れるというのでしょうか?

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そもそも「ヤバイ」と言っているこの男、「元強盗犯」ある。

なので(いえ、あなたも十分ヤバイです・・・)私はそう思った。

完全犯罪

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彼は昔、老人の家に友人と二人で押しかけて数百万円を盗んだそうです。

彼はお酒を飲むといつも

「本当は完全犯罪だったのによぉ・・・」

と愚痴を言い出すのです。

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そして彼は自分の犯罪がいかに完璧だったかを話し始めます。

では、なぜ捕まったのか?原因はどうしようも無い話でした。

強盗後、しばらくしてから相方が

車の速度違反か何かで警察に呼び止められました。

そこで警察に呼び止められた相方は

(おれが強盗犯だとバレた!)

と思い込んでしまったらしいのです・・・・・。

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そして聞かれてもいない「強盗の話を勝手に自供」し始めたのです。

やはり罪悪感はあったのでしょうか・・・?

こうして二人は無事逮捕されたそうです。めでたしめでたし。

(本当にちゃんと捕まってよかったと思います。)

それはさておき、話を戻します。

ビッグモンスター

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いつもの朝、その男は元気良く入社してきました。

見た瞬間(ヤバイ!)と思いました。

傷だらけの顔

鋭い眼光

真っ赤なスーツ

何よりその身にまとっている強烈なオーラ

彼を見た我が社の元犯罪者集団が萎縮している・・・!?

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※わたしに前科はありません。

(この人、いったい何人◯しているんだろうか・・)

私はそんな不謹慎な事を真剣に考えていた。

たぶんみんな考えていた。

紳士なモンスター「マサさん」

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話してみると彼(マサさん)は、人を威圧するような事は決してありませんでした。

むしろ物腰は異常なほど「柔らかい」

満面の笑みで社員一人ひとりに丁寧に挨拶している。

(怖い人じゃないのか・・・)

「マサさん」の紳士的な態度に私達は心から安堵しました。

次の日から気がつくとマサさんの周りには自然と人だかりが出来るようになっていた。

彼には人を引きつける不思議な魅力?があるようだ。

そんな彼がこの会社を支配するようになるまで、時間はかかりませんでした。

マサさんの舎弟

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入社1ヶ月程でマサさんの周りには「舎弟」のような社員が沢山出てきていました。

暴走族の社員(舎弟)が先輩に金をせびられてボコボコにされると

「俺の舎弟になにするんじゃ!」と怖い人を連れて問題を解決したり。

社員同士のケンカや揉め事を仲裁をしたり。

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みんなが色んな事でマサさんを頼るようになっていました。

マサさんの「カリスマ性」

みんなマサさんに憧れて「スーツ」を着てくるようになっていました。

マサさんは飛び込みをやらせても凄かった。

マサさんはお客さんの対面すると90度近く深々とお辞儀をする。

そして強面の表情から想像が出来ないほど優しく丁寧に営業するのだ。

大変魅力的な営業をするらしく、契約したお客様から

「マサさんは素晴らしい!」と絶賛する電話が何本もかかってきた程です・・。

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私も目をキラキラさせながらマサさんを見ていました。

もはや会社の中心は「マサさん」でした。

しかし社長と他の古株の従業員は快く思っていませんでした・・・。

第一次マサさん戦争

ある夜の役職者だけのミーティングの議題

「マサさんについて」でした。

社長達が心配していた事は2つ。

・彼が有能すぎて他の役職者のメンツが立たない。

・しかし有能な彼はこのままだとすぐ会社を辞めてしまうだろう。

なるほど、なるほどと私も話に聞き入っていました。

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「そこでだ!」社長が私の方を指差して話しだす。

(ん・・・・?)

社長は言った「お前がマサさんを挑発しろ」

(なにそれ?????)想像して泣きそうになった。

社長の策略

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社長が考えたマサさん対策の考えはこんな感じです。

  • マサさんは男らしい人なので「メンツ」を大事にする。
  • だからみんなの前で挑発されれば「必ず勝負にのってくる」
  • 勝負してマサさんを負かす
  • そうすればマサさんはやる気を出して仕事を続けてくれるだろう。

という事だったのです。

(でもなぜ私が・・・・?)

挑発する役の人は「営業成績」が良くなくてはいけません。

成績が悪いヤツが挑発しても鼻で笑われるだけだからです。

その時たまたま一番成績が良かったのが私でした・・・・。

社長は言いました。

「二人で出張に行って飛び込み営業対決をしてくれ!」

呼吸が止まりそうになった。

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 コチラに続きます。