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警察官クビになってからブログ

クソ人生の人へ「ダークファンタジー」

「超コミュ障」の私が自分を変えようと飛び込み営業をはじめた話②

最悪のブラック企業編

この記事の続きになります。
www.keikubi.com

過酷な飛び込み営業

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飛び込み営業は過酷な仕事でした。

1番はツライのはチャイムを鳴らすと、必ずと言っていいほどお客さんから罵声を浴びせられる事です。

ぴんぽーん(チャイム音)

「あ・・・あの◯◯と申しますが・・」

「死ね!」

そんな一言で心が折れてしまい、すぐ公園に戻りシクシク泣いていました。

※お客さんは悪くありません。突然訪問する私が悪いのです。

入社してから3ヶ月がたったある日、私はいつも通り5件程飛び込み営業をした所で「心が折れてしまい」神社の片隅でシクシク泣いていました。

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会社のメンバーからもさすがに「アイツはダメだ・・・」と思われ始めたようで、私の事は完全に放置状態になっていました。

もちろん3ヶ月間契約0なので、お給料も3ヶ月間0です。

このままじゃダメだ・・・何とかしないと・・・私は焦りました。

家に帰ってからの猛特訓

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その頃から家に帰って風呂に入ると「毎日鏡に向かって話す練習」をはじめました。

意味があったのかはわかりませんが、毎日やると少しずつ自信がついてきました。

一番効果があった練習は「バラエティ番組の芸人さんのトークのマネ」でした。

これは「TVを見ながら芸人さんが喋った内容をそのまま繰り返し言い続ける」

という練習です。笑

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芸人さんはお話のプロですから、これは大変勉強になりました。

モチロン家族からは「アイツ頭おかしくなったんじゃないか?」と心配されましたが、頭がおかしいのは今に始まったことではありません、誤解です。

そんなこんなで練習を続けるうちにドンドン契約がとれるようになってきました。

飛び込み中毒者

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毎日の練習の成果が出てきたのか、1日1件、2件と契約がとれるようになった私は有頂天になっていました。

契約がとれる事がうれしくてうれしくてたまらないのです。

沢山契約がとれると、会社のミーティングで表彰されみんなから褒め称えられます。

「すごい!」「すごい!」とみんなから認められている・・・。

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それが快感になり完全に中毒になっていました。

毎日10時間近く汗だくで飛び込みをして家に帰ってからも

(早く会社に行きたい、飛び込み営業がしたい・・・)

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そう思うようになっていました、もはや狂っています。

会社のメンバーが次々に辞めていく中で、私だけウキウキで飛び込みをしていたので、周りの評価も妙に上がっていきました・・。

するとある日社長から「課長になってみない?」と言われました。

わたしはもちろん「やらせてください!」と答えました。

入社数ヶ月で課長に昇進

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まぁこんなブラック会社の課長なんて何の価値もないのですが・・。

私は課長に昇進しました。

入社3ヶ月を過ぎれば「古参従業員」扱いになるほど退職者の多いブラック企業なので、任せられる人材がいなかったのかもしれませんが・・。 

ちなみに、課長になるとこんな業務が追加されます。

  • 人事(面接の手伝い)
  • 従業員の送迎
  • 自分のチームを持って人材を育てる

仕事が増えるだけで、お給料は相変わらず完全歩合の月10万円程度の収入です。

あとオマケに特典が追加されます。

「従業員と電話番号を交換しても良い。」

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はい、このクソブラック会社は退職者が多すぎるため、巻き込み退職を防ぐために従業員同士の電話番号交換を禁止していたのです。

これだけでもどれだけ酷い会社だったのか、わかって頂けると思います・・・。

ドンドン上がる営業成績

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入社1年を過ぎても、私は仕事が楽しくて楽しくてたまりませんでした。

毎日満面の笑みで1日120件ほどの家を10時間近くピンポンし続けます。

営業成績は毎日発表されるのですが、毎日のように私がトップ成績で帰ってくるようになっていました。

社長から「お前が会社のエースだ!」

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そう言われ私もすっかり舞い上がっていました。

もうお客さんからどんな罵声を浴びせられても全く気にならなくなっていました。

それは、そう頭がおかしくなっていたのです。

これは比喩ではなく、本当にそうなっていたのです・・・・・。

その原因は「貧困」です。

過酷な貧困生活

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私は当時、家から出て初めての彼女と同棲生活を始めていました。

彼女もこのクソブラック企業の従業員の子でしたから

二人のお給料を合わせても月15万円にもなりません。

電気代やガス代は常に滞納しており、よくギリギリまで支払えずに止められていました・・。

もちろんデートになんて行けません。

食費が無い、飲み物も買えない

私が毎日食べていた食事はこんな感じでした。

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お昼はオニギリ2個だけ。

飛び込み営業をしていると沢山汗をかきます。

ですがジュースなんて高価なモノは買えません!

3年間毎日コンビニのトイレについている

水道からペットボトルに水を汲んで飲んでいました。

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こうなってくると栄養不足からドンドン頭がおかしくなってきます。

そう

 

もう毎日楽しくてたまらなくなってきたのです!!

 

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なんででしょうか・・。

山から転落、足が動かなくなる

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ある時、山奥の村を回っている最中に足を踏み外して転げ落ちてしまいます。

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何とか起き上がったが「左足が痛くて動かない」

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折れているのだろうか?わからない・・・。

しかし病院に行くお金もありません。

結局そのまま半年近く足をひきずって飛び込み営業を続けていました。

社長はひきずっている足を見て大爆笑していました。

クソです!

追い込まれて上がり続ける営業成績

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うちは代理店だったのですが

普通の営業マンが1日に契約を1件とれれば有能とされる商材で

私は一番多い時で一日10件ほど契約をとっていました。

足をひきずりながらヘラヘラ笑う私・・・

そして異常なほど高い営業成績・・・・

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社長も他の従業員もドン引きしていました。

しかし私はさらに狂っていきました。

契約の取れる家が光って見える(狂気)

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わたしは毎日必死でした「契約がとれなければ死ぬしか無い」

本気でそう思っていたのです。

成績の悪くなった時はバッグにカッターを忍ばせて

「今日5件契約がとれなかったら死のう」と自分を追い込んだりもしました。

そんな狂ったある日の夜

契約がとれる家が光って見えるようになったのです。(笑)

もちろんこれは「幻覚」です、おそらくビタミン不足によるものでしょう・・。

しかし思い込みとは恐ろしいもので・・・・

(あの家は契約がとれる家なんだ)

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そう思い込むと、本当にそうなってしまうのです。

泣き出すお客さん

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フワフワと光る家に行くと100%必ず契約がとれました。(※幻覚です)

しかし、これは別に私が営業上手だったからではありません。

お客さんが私を見ると

「なんでそんなに頑張ってるの?」

と泣き出してしまうからです、よっぽど私がヒドイ状態に見えたのでしょう。

人は人の気持を自然に理解する機能があるのでしょうか????

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おじさんもおばさんもお兄さんもお姉さんも、私があまりに必死すぎて憐れに思うのでしょうみんな泣きながら契約をしてくれました・・。

何だか嬉しいのか何なのか・・・

契約がとれると私も泣いていました・・・。

何なんでしょうね。はためから見るとおかしいんですが・・。

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こんなドラッグストアに安く売っている健康食品なんかを、突然飛び込みできた私から定期契約してしまうのですから・・

よほど心の優しい人たちだったのだと思います。

「同情で契約をとろう」何てつもりは私にはサラサラ無かったのですが・・・。

エリア最高記録を更新

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そんなこんなで、私は表彰を受けるほどの契約件数を獲得する事が出来ました。

大勢の営業マンがいる業界で月に100件を超える契約件数をとり、エリア最高記録を更新してしまったのです。

これはもちろんすべて「契約がとれる家がわかる幻覚」「心の優しい人たち」のおかげです。

 しかし狂っていた私も、さすがに幻覚の話を人にする事はありませんでした。

(さすがにその辺はわきまえていたようです)

しかし貧困生活も3年にさしかかり、私もさすがに限界を迎えていました。

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3年間休むこと無く朝から晩まで必死で働いた結果

貯金もなくなり

カラダも壊し

すべての人間関係が破綻していました。

結局この表彰の後、私は会社すぐに会社を去る事になります。

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3年間飛び込み営業を続けて、一応形に残る結果が見えた事に満足したのです。

(実際には周囲からかなり説得されてシブシブ辞めたのですが笑)

ちなみにこの会社も私が辞めてからすぐ倒産してしまいました。

今となっては、全てが良い思い出です・・・・。