警察官クビになってからブログ

ダークファンタジーブログだよ

「超コミュ障」の私が自分を変えようと飛び込み営業をはじめた話①

飛び込み営業やブラック企業と聞くと「ツライ」というイメージがあるかと思いますが、その通りです!しかしそんなツライ最悪な状況が時に人生を大きく変える事もあるのです。クソブラック企業を肯定するつもりはサラサラありませんが、ブラック企業のおかげでチョット人生が良い方向に進んだ私の話を聞いてください。

なんでも売るよ!飛び込み営業!

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キツイ飛び込み営業なら私のコミュ障が治るんじゃないか?

そんな希望を胸にわたしは営業マンになりました。

そして飛び込み営業の会社に入社した私はいろんなモノを売りました。

チケット

健康食品

電化製品

文房具

などなど・・。

なんだかよくわからないモノばかりです。

ちなみに私の最初の担当は「健康食品」でした。

スーパーとかでもよく見かけるヤツです。

その健康食品の代理店営業をしていたわけですねー。

1個売るといくらなのか?月収10万以下のクソ会社

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1日1個100円の商品を半年契約で購入してもらいます。

さぁ、報酬はいくらになると思いますか?

正解は2000円です!!!

うーん、安い!!!

完全歩合(固定給なしで1件契約ごとに2000円もらえる、という給与形態)

でコレって・・・・。

なので月給はせいぜい10万円ってトコになるわけですね。

むしろ10万円稼げたら有能です。

この営業会社に「社用車」なんてモノは存在しない

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飛び込み営業のエリアには誰かのマイカーにギュウギュウ詰めに乗って向かいます。

ガソリン代?いやいや、さすがにガソリン代は出ます。

でも・・・・こんなルールがあります。

「もし契約件数が0だった場合、ガソリン代は自腹で払ってもらう。」

完全歩合の会社なので、契約件数が0ならお給料も0

逆に「一日の稼ぎがガソリン代分マイナスになる」という事になります。

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これ厳しすぎませんか?

※ちなみに頻繁に県外へも飛び込みに行くのでガソリン代はかなりの額です。

運転手はマイカー使わされて自腹って・・・・

かわいそう

はじめての飛び込み営業の開始

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自分の回るエリアに着くと車で降ろされます。

「じゃあ20時にここ集合ね!がんばって!」

それだけ言われると、知らない土地にポツーンと一人ぼっちになります。

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(なんだか急に心細くなるなぁ・・・)

しかし、今日から自分も営業マン!

この仕事で人生を変えるんだ!

そう気合を入れて、まずは1件目のお宅の前に立った。

ダメだった!

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ここで大きな問題にブチ当たった!

チャイムが押せないのだ。(怖くて)

知らない人の家のチャムを鳴らすことがこんなに恐ろしい事だったなんて・・・・。

ああ・・手が震える・・足も震えてる。

あまりに緊張に吐き気にめまいもする・・・。

落ち着け・・落ち着け・・深呼吸だ。

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よし!

ちょっと一旦公園に行こう^q^

震える足を引きずりながら公園へと戻った。

私はとんでもないビビリだった。

1時間後☆

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私は公園でプルプル震えていました。

(怖い、チャイムを押すのが怖い)

え?だって知らない人の家に押しかけて「コレ買って下さい」なんて言うのおかしくないですか?おかしいですよね?迷惑じゃないですか?そんなもの誰が買うんですか?健康食品?ネットかスーパーで買うでしょ?そもそもスーパーで買ったほうが安いんですよ?そっちで買いますよね?僕から買ったほうが値段が高いってわかってるモノを売るって、それ押し売りじゃないですか?倫理的にそういう商売ってどうかとお・・・・

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なかなかの「正論」が頭をグルグル駆け巡った。

しかし考える、自分は何でここにいるんだろう?

(こういう厳しい環境で自分を変えたかったんじゃないのか?)

そう思ったら勇気がわいてきた!

(やらなきゃ!!!)

立ち上がりもう一度1件目のお宅の前に立った。

飛び込み開始からすでに2時間が経過していた。

やっぱダメだった!!!!~はじめての飛び込み~

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1件目の家を見た瞬間、私は走り出した。

自分に考えるヒマを与えないためだ!

そして走りながら指を突き出し!

突き刺すように1件目のチャイムを押した!

ぴんぽーん(チャイム音)

その音にビクッとしてしまう。

(ついに押してしまった・・・。)

インターホンから女性の声が聞こえる。

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「はい、どちらさまでしょうか?」

頭が真っ白になった。

「あっ・・あの〇〇食品の代理店の〇〇で・・あ・・キャンペーンで回ってあぶ・・ああd;のい:っぱだ;lgpあ@あい」

もう何を喋っているのか自分でもわからなかった。

「結構です。」

という冷たい声が聞こえたと同時にプツッと通話が切られた。

「あっ・・・あの・・・」立ち尽くすわたし。

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周りを見ると、通行人が冷たい目で私を見ている。

うん・・・・・。

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(これ無理じゃないか?)

再び公園に戻る

公園がまるでオアシスに見えた。

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泣いた。

あまりの自分のダメっぷりと暖かく迎えてくれる公園の優しさに。

公園が良い・・・ずっと公園にいたい・・・。

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私はもう公園から動く事が出来ませんでした。

そして気がつくと、あたりは夕方になっていました・・・・。

公園のハトが語りかけてくる

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結局私は公園のベンチに5時間以上座り続けていました。

放心状態になりながら、ひたすら公園のハトにパンのかけらを与えていました。

すると、ハトのつぶらな瞳がワタシに語りかけてきます。

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「営業ってさ、お客さんに気に入られなければいけない仕事だろ?」

そうだね

「お前友達いないじゃん?」

いないね

「まともに彼女が出来た事は?」

ないや

「そんな魅力の無い人間に営業が出来るの?」

・・・・・・・・・・・・・・・

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そこには、絶望しかありませんでした。

何をやってもダメダメ

私はダメな人間です。

さいごに

結局入社してからの3ヶ月間

2~3件ピンポンを押しては心が折れて

私は毎日公園や神社へ行きハトにエサを与えて

10時間近くプルプル震えるだけの生活をしていました

身についたのは、公園のハトを両肩に乗せる技術だけでした

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しかし後に、このハトを乗せる技術のおかげで

「彼女が出来ることになる」とは夢にも思わなかったのですが・・・

そして私はさらに飛び込み営業の世界でもまれていきます・・・。

つづく