怪文書が届いて死後清掃の会社が倒産した話

私のいた何でもアリの会社

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今思えばメチャクチャな会社だった。

まぁ家具屋の店員として入ったハズの私を「死後清掃の社員」として働かせたりした事は良いとして・・・・。(よくないが)

会社も末期になってくると、突然深夜に呼び出されて外人のマンションの荷物を全部捨てさせられたり、とまぁよくわからない仕事が増えていった。

このブログは遺書代わりに何でも書いてやろう!(笑)

と思って書き始めたのですが・・・。

いざ書き始めると、結局書けない事ばかりでした。

警察官をクビになってから、やっとの思いで就職出来たこの会社も、さまざまな問題を抱えながら約1年で倒産する事になってしまいます。

会社に届いた怪文書

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会社が倒産する少し前に、FAXで「怪文書」が届いた。

内容としては、うちの社長に「裏切られた」「騙された」という内容でした。

詳しくは伏せますが・・。

社長は地元では割りと有名人だった。

地元で家具屋・飲食店・解体業などなど、様々な会社を経営していたからだ。

この怪文書によれば、その名声?を利用してお金を儲けるために「ウラで沢山の人を裏切るような事をしていた」と言うのだ。真相はわかりませんが・・・。

怪文書が届いてから社長は会社に姿を見せなくなりました。

(命の危険を感じたのかもしれません。)

しかし現場を指揮する本部長は火消し作業に尽力していました。

本部長の火消し作業

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本部長は、全ての店舗を自らの足で周り、全ての従業員に対して

「大丈夫だ心配ない」

「ただのデタラメだ」と言ってまわっていました。

怪文書には、自分がされた具体的な裏切りの内容「悲痛な叫び」が書かれていたので、従業員の間でもかなりの動揺があったと思います。

しかし、本部長の明るい励ましを受けると「それがウソでも」私の暗い気持ちが晴れていくのを感じました。

他の従業員達からも本部長の信頼は厚く、私と同じ気持ちのようでした・・。

私が入社した時に面接官だった本部長

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警察官をクビになった無能な私は、どこへいっても採用される事はありませんでした。

やはり「警察官を辞めた事」が面接官の方から見ると引っかかるようでした。

(もうだめかもしれない・・・)と就活を半ば諦めていました。

家具屋の面接は応接室で本部長と二人きりで行われました。

私は挨拶を済ませ、まず履歴書を提出しました。

しかし、本部長は履歴書を受け取ると履歴書を開く事なく

そのままカバンにしまったのです。

(え?いきなり不採用?)と内心焦りました。

世間話をはじめる本部長

本部長は私の学歴や経歴には一切触れずに世間話をしてきました。

私が面接を受けると必ず「で、何で警察辞めたの?」と聞かれるのがいつものパターンだったので、これには驚きました。

コミュ障の私は頭が真っ白になりながら、何とか受け答えをしていたように思います。

そして一通り話が終わると突然

「よし!採用!いつから来れる?」

と言われたので、卒倒しそうになりました。

私はコイのように口をパクパクさせるだけでした。

店舗の閉店

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怪文書が送られてからすぐ、私のいた家具屋の店舗の閉鎖がきまりました。

怪文書にどれ程の影響力があったのかはわかりませんが、怪文書の登場はこれから始まる何かを予感させているように思えました。

本部長との面談

店舗の閉鎖が決まると、仕事終わりに本部長との面談に呼ばれました。

面談の内容は

「別の部署に移る事も出来るがどうするか?」

というものでした。

私はもちろん「仕事を続けます!」と言いました。

しかしそれを聞いた本部長は黙って首を横に振りました。

会社を去れ!

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本部長は「他のヤツには言わないが、お前はまだ若いから次がある」と切り出すと

・これから会社がどうなるかわからない事

・会社の経営状態の悪さ

・早めに転職先を探したほうが良い事

を私に伝えてきました。

あまりにもショックでした。

会社が無くなるかもなんて・・・。

当時私が会社で最年少だったせいか、本部長にはこれまでも特別に気遣ってもらっていたように思います。

私は頭がグルグルして「わかりました」とだけ言って家に帰るしかありませんでした。

またやり直すのか・・・

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会社を辞めたくありませんでした。

愛着もあったし、死後清掃の仕事はキツイけど、やりがいも感じていました。

それに私にはわかっていたのです。

部長は私にはまだ「次がある」と言っていましたが、そんなものは無いと。

一度足を踏み外した人間はどこまでも落ちていくしかないのです・・・。

本部長の最後

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この後、予想に反して求人誌で見かけた営業会社にすぐに就職がきまりました。

そして本部長に挨拶を済ませ、私は会社をさりました・・。

本部長は別れ際に「俺はいつでもお前の事を応援してるからな」と声をかけてくれました。

とにかく寂しくてたまりませんでした。

会社の倒産はテレビのニュースで知りました。

倒産後、本部長もお亡くなりになったと聞いています。

しかし、それを知ったのはもう何年も後になってからの事でした・・・。

本部長には最後まで本当にお世話になりました。

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さいごに

すぐに営業会社への再就職が決まった私ですが、やっぱりまともな会社ではありませんでした。

警察官をクビになってから、私の状況はドンドン悪い方へ悪い方へと向かい続けます。

この営業会社は「究極のブラック企業」と言っても差し支えないほど「最低」な会社でした。

その会社の最低っぷりはこんな感じです。

  • 給料は平均5万~10万位
  • 交通費支給なし(営業はマイカーを使用)
  • ボーナスなし
  • そもそも個人事業主として契約(保険も何も無い)
  • 労働時間1日13時間(9時から22時)
  • 月に休みが2日程度
  • 社員の過半数が前科持ち!

またこの究極のブラック企業の話をゆっくり書いていこうと思います。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。