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【閲覧注意】死後清掃の最悪の現場

 

その日は仕事終わりにマネージャーから

「ちょっといい?」と声をかけられました。

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(なんだろう・・・)

 

「明日は早朝から直接、

 この現場に向かってくれる?」

と現場の住所を書いた紙をサッと渡されました。

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「あとはいつも通り〇〇さんに聞いてね?」

それだけ言うとマネージャーは消えてしまった。

 

 

翌朝、現場の入り口にいる案内役の

『怖そうなお兄さん』を見つけ挨拶をします。

 

今日は何だか険しい顔をしている・・・気がした。

 

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「今日の現場はキツイですか?」

私がそんな質問をなげかけると・・・

 

怖いお兄さんは渋い顔で答えます。

「いや、ハトがな・・・・・」

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何でもマンションで死んだ住人が、

『ハト小屋』を作って放置していたらしい。

 

(ハトを追い払うのが今日の仕事だろうか?)

 

 

怖いお兄さんは

「まぁ中を見てよ・・」と言いながら、

 

アゴをクイッと突き出して

「部屋の中に入れ」と指示を出します。

 

のぞくと部屋は真っ暗。中からは異臭がします。

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うっ・・・・・

 

私が恐る恐る中に入ろうとすると・・・

 

怖いお兄さんは言いました。

「クツは脱がなくていいからな」

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これはつまり・・・

すでに部屋はグチャグチャの状態。

 

『ヤバイ現場』という意味です。

・・・私は覚悟を決めました。

 

中に入ると・・・

やはり部屋が『異様に暗い』

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部屋の電気はもう通っていません。

手探りで奥へ奥へと進みます・・・

 

部屋を見るとわかる。

どうやら『老人の一人暮らし』だったらしい。

 

 

居間には布団が置いてある。

 

めくると、いつもの『シミ』

ここで死んだのだろう。

 

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部屋を見る限り、

ありふれた老人の孤独死。

 

この現場に『特別な問題』は無さそうに見える。

すると、珍しく部屋に入ってきた怖いお兄さんが

「ここ、ここ」とベランダを指差します。

 

ベランダを見ると、確かにハト小屋?がある。

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ベランダがシーツや板でおおわれています。

(部屋が暗かったのはこのせいか)

 

 

目を凝らして見ると・・・・・

悲惨な状況に気が付きました。

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ベランダはハトが撒き散らしたフンだらけ。

 

そのフンが何層も重なり、

『ドロドロに固まった沼』のような状態なのです。

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ひどい・・・・

 

 

ハトのフンは吸い込むと、

『オウム病』になる可能性もある。

 

 

怖そうなお兄さんが、

険しい顔をしていた理由がわかりました。

 

と、納得しかけたその時・・・

私は気づいてしまったのです。

 

(フンの中で何か動いている・?)

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ハトのフンの中でうごめくのは・・・

 

大量のゴキブリです。

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 10匹、いや100匹?

1000匹?いやまだ足りない。

 

 

一体何匹いるんだ?

こんな膨大な数のゴキブリ・・・

見たことが無い。

 

「ここだけ掃除してくれたら良いからさ!」

怖いお兄さんはそう言うと部屋から出てしまう。

 

 

 

(もう・・・やるしかない)

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走って社用車の軽バンに戻る、

積んであったデッキブラシとホース

バケツを持って長靴に履き替えて部屋に戻ります。

 

そして・・・ベランダを開けました。

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なんだか涙が出てきます。

最悪・・・最悪です。

 

おおう・・・・・・・

目の前に広がるゴキブリの楽園を見て、

卒倒しそうになりました。

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何かの視線を感じて顔をあげると、

まだハトが2匹とまっている。

 

「お前たちのせいだぞ!」

私はハトに向かって激怒しました。

 

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ハトも困った顔をしています。

 

(なんだ・・・この状況は?)

 

死人の部屋。

大量のハトのフン。

ゴキブリの大群。

そして私。

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私の中の何かがぷつんとキレました。

 

狂った私は、

ベランダに飛び出した!

 

そしてデッキブラシを振り回し、

ゴキブリとフンを相手に格闘し始めたのです。

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「うわああああぁあああああああ」

と変な声を出しながら・・・・

 

デッキブラシをぶんぶん振り回した。

 

水をかけ。

またデッキブラシを振り回す。

そして消毒液をジョバジョバかける。

 

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こうして数時間かけて・・・・

ゴキブリとフンを片付けました。

 

小屋を見ると、ハトが2匹震えている。

 

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思えば彼らも犠牲者です。

野生に帰り生きていけるのだろうか?

 

 

あまり死者を悪くは言えませんが・・・・

 

なぜマンションのベランダに

勝手に『ハト小屋』を作ったのか?

 

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あの大量のフンは何だ??

ゴキブリは?

 

掃除はしたものの、

大量のゴキブリは逃げ去ってしまった。

 

あのゴキブリで迷惑するのはここの住人です。

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とても理解出来ない。

 

どう考えても異常です。

 

しかしこういう孤独死の現場には、

常識外れの『異常』があるのが当たり前。

 

異常だから孤独だったのか?

孤独だから異常になったのか?

 

この答えがわからないまま

人生を終えたいと思う。

 

 

 

 

 おわり