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家具屋に就職したらなぜか死後清掃の仕事だった話

 

 

 私は就活者。

しかし時代は就職氷河期。

 

探しても探しても仕事は見つからなかった・・

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まして私は地元の最底辺高校を卒業後、

警察官を半年でクビになったような人間です。

 

どこ会社も必要としてくれない。

家の郵便箱は大量の『不採用通知』でパンパン。

 

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でもたった1社だけ・・・

私を雇ってくれる会社があったのです。

 

面接に行くと・・・私が何を話しても、

「おおっいいね!いいね!」

何故かおだててくれる。

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そして「いつから来れる?」

その場で即採用を決めてくれたのです。

 

それがとある『家具の販売店』でした。

 

就職が決まって大喜び!

心の底から神様に感謝しました。

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まぁ・・・こんな人間を採用する会社が、

まともなワケがありません。

 

まであと約1年

 

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仕事を始めた感想は。

「楽しい!」という一言に尽きます。

 

家具を磨き、運び、接客販売する。

単純でありふれた仕事でしたが、

 

長い就活の末やっと手に入れた仕事です。

労働の喜びっていうのを噛み締めていました。

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しかしそんなある日。

 

マネージャーが私を呼び止めました。

「ちょっとちょっと」

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マネージャーはガリガリにやせ細り、

いつも死にそうな顔をしています。

 

「悪いんだけどさぁ・・・

ここに行って片付けをしてくれない?」

 

そう言って名刺とメモを渡してきます。

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マネージャーはさらにおかしな話をします。

「うちの会社の名は言わないでね?

この名刺にある会社名を名乗ってね?」

確かそんなような?指示をされました。

 

(どういうことだろうか?)

理由はわからない。

 

 

私は道具を持たされ、トラックに乗り。

指示通りに黙って現場に向かいました・・・

 

始まりは・・こんな感じだったかなぁ?

 

これが家具屋のウラの顔であり。

私が採用された理由。

 

何も難しい話ではありません、

『死んだ人の部屋を掃除する』

というシンプルな仕事です。

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死んだ人間の部屋を掃除して、

掃除代金ゴミの処分費を貰う。

 

もし部屋に骨董品やら貴金属など、

金目のモノがあれば店頭で売る。

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しかし家具屋の社名に傷がつくのは困る。

だから『裏に別会社』を用意していたのです。

 

 

この仕事の面白い流れをお話ししましょう。

 

例えば部屋に最新の電化製品があるとします。

冷蔵庫の処分費は〇〇〇〇円

電子レンジの処分費は〇〇〇円

それをお客さんから頂きます。

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しかし処分費を貰っても実は処分もせず。

リサイクル券なども発行しません。

 

死後清掃で得た家具屋電化製品は、

店頭で中古品として売るのです。

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しかし・・・・なかには

本当に売り物にならない電化製品もあります。

 

その場合は処分費を貰ったうえで、

金属が欲しい異国人に売るのです。

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これでわが社は2度美味しい。

彼らはそれを確か中国に流していたハズ。

 

非常に効率が良い商売だと思いませんか?

しかしここに一つ大きな問題が発生しました。

 

悪い会社には『悪い社員』がいるもの・・・

お金を懐に入れてしまう社員が続出したのです。

 

処分費を中抜きしたり、

部屋で見つけた貴金属等を懐に入れるのです。

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過酷な労働に、安月給。

みんな目の前にあるお金に目がくらむのです。

 

部長やマネージャーは私を雇う時に思ったらしい。

「コイツはバカだけど盗みはしないだろう」

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過酷な労働ゆえ人手不足もありましたが・・・

こうして私は家具屋で店員をしながら、

『死後清掃』の仕事を任されるようになったのです。

 

『人が死んだ家を片付けて金目のモノを漁る』

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(これは・・・人に誇れる仕事なのか?)

よくそう悩みました。

 

でもこんなゴミ以下の人間を雇ってくれる会社は、

他には見つかりませんでした。

 

そもそもの選択肢が無かったのです。

私はただ全力で職務を全うする他ありませんでした。

 

つづく