警察官をやめさせられた話②完結編

警察官をやめさせられた話①の続きになります。

全体的に暗い話になって申し訳ありません。

ぜひもう少しだけお付き合いください。

 

警察学校のイジメ

いつも通り、

自分の席につき、

座学の準備をしていると・・・・・

背中にドンッという、

音と衝撃が走りました。

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痛い・・・・・・

 

ゲンコツを上から下へ振り下ろされたようです。

 

無視して黙っていると、

さらにもう一発、

背中をドンッと殴られました。

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さっきよりもかなり強い。

あまりの強烈な痛みに机に突っ伏してしまいます。

 

さすがにあまりの痛みから、後ろをチラッと見ると、

3人の同期がニヤニヤと笑いながらこちらを見つめています。

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言葉が出ない。

(なぜこんな事をするのだろうか?)

するとさらにもう一発ドンッと肩のあたりを殴られました。

 

痛みから「ウウッ・・」と声が出ました。

 

周囲の同期もこの騒動に気づいたようですが・・・・・

誰も止めに入る者はいませんでした。

 

私の人望が無いせいか・・・・・?

それとも止めに入るのが怖いのか?

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そんなような事を考えていました。

 

私を殴っている同期は、

周囲の人の反応を伺った後、

誰も止めに入らないが確認できると、

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そのまま私の背中を連打でドンッドンッと殴り続けました。

「あはははっ」

なぜかワザとらしい笑い声まで出している。

 

なんのアピールなんだろうか・・・・

結局、何発殴られたのだろうか?

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まぁイジメはどこにでもあるものです。

今回はそれが私だった、というだけの話ですが・・・。

 

イジメとはとてもツライものですね。

 

他にも、

廊下を歩いているとドロップキック?

のような形で後ろから蹴られて転んだり・・・

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ネクタイで首を締められたり・・・・・・

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目覚まし時計を床に叩きつけられて壊されたり・・・・

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話せばキリが無いのですが・・・・

まぁその・・・・警察学校という集団生活のストレス

こういう過剰な行動を引き起こすのではないかと私は思います。

 

彼等も本来は、

こんな事をするような人達ではなかったと思うのです。

 

あとイジメをする理由は、

上司から毎晩のように呼び出される私を見て、

「アイツは警察官として不適格な人間だ」

という感情からではないか?と私は思いました。

 

そしてイジメがエスカレートする度に、

ナゼか上司達も焦っているようでした。

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問題になる前に早く辞めさせなければ・・・

という事でしょうか?

 

しかし何度呼び出して「辞めろ!辞めろ!」

恫喝しても、どうしても辞めない私。

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困り果てた

上司達はついに・・・私の父を呼び出しました。

 

呼び出された父

これはモチロン、

父を説得して辞めさせるように仕向ける作戦です。

 

初老の上司は

「息子さんは限界です、辞めさせてはいかがでしょうか?」

そんなような私の「出来の悪さ」を父に話続けました。

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しかし意外にも父は

「なぜそれが辞める理由になるのでしょうか?」

と反論をはじめました。

 

上司達が「えっ?」という顔をします。

 

 

 

 

父は小さな会社を経営しており、(雇われ経営者ですが)

長年営業マンをしていたので喋るのが上手なように聞こえました。

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例えば

「一度雇用した以上、ダメなら育てるという考え方は無いのですか?」

というような話に18歳の私は目からウロコが落ちました。

 

(ああ・・そういう考え方があるのか・・・・)と。

 

父が反論すると(これは説得はムリ)と判断したのか・・・・

上司達は何の回答もせずに、

「わかりました、もう少し様子を見ます」

と瞬時に態度を切り替えて、早々と席を後にしました。

 

こういう上司達の切り替えの速さが、

心底恐ろしいと私は感じました。

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最終兵器の導入

結局これでわたしは警察を去ることになります。

 

突然、上司たちは

警察学校にいる私の同期全員に対して

「卒業までの外出禁止」を命じたのです。

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これは恐ろしい威力がある。

 

※寮生活である警察学校では、

本来であれば「土日」だけは家に帰る(外出)が許されているのです。

 

そして外出禁止にするその理由は

「私の素行が悪いから」だとみんなに伝えたのです。

 

もちろん小さな子供や家族、

恋人等に会えなくなってしまう同僚たちは、

私の所につめかけて激怒しました。

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「お前のせいでこんな事になってるんだぞ?」

「どうしてくれるんだよ!!」

 

これには・・・・

さすがに私も観念せざるおえませんでした。

辞職します。

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私はその日の夜に、

初老の上司のいる教官室に行き

「自分が責任をとって辞職するので、

 外出禁止を取り下げて下さい。」と頭を下げました。

 

初老の上司は腕を組み眉間にシワを寄せて、

いかにも考えて悩んでいるような演技をたっぷりした上で

「うーん・・・・わかった!お前の気持ちを汲んで、

 今回は特別に外出禁止は取り消しにしよう」と言いました。

 

全て茶番です。

 

上司達は初めからこうなる事を予測して

「外出禁止令」を出したのですから・・・・・。

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毎日毎日、一体なんのためにここまで頑張ってきたのだろうか?

涙が止まりませんでした。

おわかれ

荷物をまとめ、警察学校を後にしました。

ここには「お別れ」を言う相手もいません。

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頭がクラクラして意識はずっと曖昧でした。

この時から10年間・・・・ずっと曖昧なままです。

 

この時、私は人間として完全に壊れてしまったのだと思います。

 

 

ここで死にたい!

イマここで死ねば「警察官のまま死ねる」

そんなことばかり考えていました。

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まぁ実際はそんな度胸も無いのです。

 

警察学校の校門を出る時、

岩のように大きな上司が駆け寄ってきました。

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何か・・・私を励ます言葉を言っていた気がします・・・。

 

「お前の人生はこれで終わりじゃない!まだこれから・・」

とかなんとかかんとか・・・・頭に入ってきませんでした。

 

でもわかっています。

 

この人は・・・・

やりたくて「こんな事」をしたワケじゃなかったんだろう、

 

私を恫喝する時、いつも拳をギュッと握って

額から苦悶の汗をダラダラ流していましたから・・・・

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職務なのです、仕方ないのです。

 

不適格とみられる職員は、

恫喝して追い込んで辞めさせるしか方法が無いのでしょう。

 

そういう制度に問題がある。

 

せめて最後に、

「ご迷惑おかけしました」と言おうとしたのですが、

ナゼか声が出ませんでした。

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私は自分の中の異常を少しづつ感じ始めていました。

 

半年ほどで警察官の道を踏み外した私は、

ここからドンドン「警察官とは真逆の人生」を歩み始めます。

 

言い訳をさせてもらえるなら

「警察官をやめさせられた人間」というレッテルは

「コミュ障」の私には余計に重くのしかかったのです。

 

いくらまっとうな道に戻ろうとしても、結局は戻れず。

いつの間にか・・・・

 

まぁ・・・このつまんない話はここで終わりです。

 

ここで終わって、また全てが始まったのです。

 

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